山口県光市の限界集落に移住して半年になります。少しづつ人のつながりも増えて、おすそ分けをいただくことも増えてきました。
そこで今回は、田舎暮らしでもらったおすそ分けと、もらいものについて考えたことをまとめます。
目次
おすそ分けは田舎の文化 人とのつながりに幸せを実感
おすそ分けとは 意味と使い方
おすそわけとは、他人からもらった品物の一部を、さらに友人や知人などに分け与える意味です。
ただ田舎では、近所の人などがつくった農作物を、直接もらったときにも「おすそ分けもらった」といった使い方をすることがあります。
限界集落で生活すると、もらった野菜が多すぎて、他の人に分ける「本来のおすそ分け」と近所の人から直接もらう「おすそ分け」の二通りがあります。
移住前に知っておきたい「食べ助け(たべだすけ)」の考え方
やっぱりうれしいおすそ分け。移住して半年。少しづつもらう回数も多くなってきた。お返しに気を使うこともあるけど、地域の人とつながりができることに喜びがある。とびきり新鮮だから店で買うよりワンランク上の味わいがあるし健康にもよい。来年は、自分がつくったものでお返しすることが目標です。 pic.twitter.com/voerhZa44p
— ふーちゃん♨️田舎暮らしの現実を伝えるブロガー (@fuuchannext) December 29, 2021
移住前に地域の先輩から「おすそ分けはぜったい断らないように」とアドバイスされたことを思い出します。
食いしん坊のため、食べ物をいただくのに断るイメージが浮かびませんが、田舎では同じ野菜を同時期に、いろんな人からもらって、食べ切れない量になってしまうと聞きます。
田舎では食べ助け(たべだすけ)とう言葉があります。
「収穫された農作物が多すぎて、自分たちでは余りすぎてダメになってしまう。それを食べてあげることが、助けることになる」という意味です。
移住先は、街に近い市街化調整区域の限界集落なので、そこまでの量をもらうことはありません。
自分でつくった野菜をお返しできるまでになく、毎回毎回お返しできていませんが、「ありがとうございます」の言葉に気持ちを込めることを意識しています。
実家に帰ったときに少しお菓子を買ってお礼をしています。
山口県の限界集落に移住して心に残ったおすそ分けともらいもの
近所のおばあちゃんからのポインセチア
男性ですが花が好きなので、うれしかったです。田舎の生活は、都会より明るい色が少ないので、より華があって日々ココロの癒やしになっています。
フォトコンテストの賞品の陶器
地域のフォトコンテストの賞品で窯元様から陶器をいただきました。自分ではなかなか買えないものが手に入るのも田舎の魅力です。
季節の野菜や果物
妻が撮った野菜や果物の写真。半年で17品目ももらってました。
都会の暮らしでは果物を食べることが少なく、健康に生きたいと願った移住前の願いを少しづつ果たすことができています。
家主様から空き家に置いてあったものを
空き家に入居した時に家主さんから倉庫に残っているものや、草刈り機をいただきました。
草刈り機は買うと5万円以上するので大変助かりました。
そのほか脚立(きゃたつ)や踏み台などが特に重宝しています。
そのほか 殺虫剤や竹チップ
珍しいところでは、妻が虫に苦労している話をした時に殺虫剤。竹林整備の見学に行った時に竹チップや竹専用ののこぎりをいただきました。竹チップは家庭菜園の肥料や土壌改良に生かしています。
心通う人間関係をつくれるのがおすそ分けのいいところ
地域の人が暮らしてきた環境などの背景を想ってやりとりしたい
いろいろ書きましたが、田舎移住する人におすすめしたいのは、おすそ分けのタイミングを人間関係を築くツールとして使ってほしいということです。
移住者の人が、想像でいろんな見方をされてこまったという話をSNSなどでみることがあります。
SNSなどで田舎暮らしのグチをつぶやくのをよく見ますが、僕自身は、移住した地域で「いやだな」と思った人は一人もいません。
人のよい地域に恵まれたことが一番ですが、地元の人の暮らしてきた環境、人生などを想像して、相手の立場に立ってやり取りすることが大切だと思います。
移住前に読書やブログ、SNSで田舎の知識をつけておくことも役立ちます。
山口の限界集落に移住して食べたおすすめのB級グルメ
2021年7月に山口県光市の限界集落に移住して2か月がたちました。
田舎暮らしで有名かつ美味しい食べ物や食環境をまとめました。
『移住準備で食べた山口のB級グルメ』以来久しぶりのオススメB級グルメの紹介です。
光市の限界集落の食環境と有名な食べ物を紹介
移住した山口県光市の限界集落は、車で10分ほどでスーパーが3件ある便利な場所です。
大企業もある自治体ですが、良い漁場があり、お店では新鮮かつ豊富な魚類や、直売所には地元の多彩な野菜も並びます。
ただ「街に近い中途半端な田舎」でもあり、本格的な田舎のように、自然豊かな食べ物が日常的に口にできるかといえばそうではありません。
いい意味でもっと人とつながり、「おすそ分け」や「収穫させてもらえる環境」を作ったり、野菜は、これからはじめる家庭菜園で充実させようと思います。
びっくりの移住初グルメは自宅庭からのタケノコ
田舎暮らしは庭で収穫して食べる幸せがある。家庭菜園が多いけど、僕の場合は思わぬ破竹(タケノコ)だった。
ご近所さんがくれた もぎたてきゅうりもだけど、新鮮な食べ物にしかない生命力がある。田舎の人は歳をとっても元気な理由を肌で感じる。長い空き家期間に、竹が庭まで入り込んだ結果でもある😅 pic.twitter.com/WeKoFudNp9— ふーちゃん♨️温泉おたくのち田舎移住 (@fuuchannext) July 4, 2021
移住先の家の庭でとった破竹でつくった炊き込みごはん。
家の庭先でタケノコって…まだ少し現実が受け入れられてないような…
近所の方にもサザエなどをいただき…移住直前ですが、
移住後の食生活がはじまりました😀
まずは…田舎暮らしで美味しいもので健康に! pic.twitter.com/yGIZUkF7XP— ふーちゃん♨️温泉おたくのち田舎移住 (@fuuchannext) June 21, 2021
地元の方に誘ってもらってのサザエとジビエに舌つづみ
田舎のやすみはのんびりしてる。漁師さんから直接仕入れた新鮮なサザエ、イノシシ肉にありつけたり。畑に行って季節のオクラの花をみたり。都会で仕事に追われる生活の「常識」をうまく取り払うことも大切。ときどき自分を雲の上から眺めるようにみつめながら。田舎暮らしをつくろう!修正していこう。 pic.twitter.com/biZh88NFMC
— ふーちゃん♨️温泉おたくのち田舎移住 (@fuuchannext) July 29, 2021
魚・野菜・肉・惣菜すべて地元産でそろう人気の直売所に大感謝
地方移住するなら近くに直売所が大切。新鮮な野菜、魚がしっかり揃ってスーパーより安いこと。栄養価高くココロ豊かな暮らしで健康に生きたい。都会だと3倍するだろう新鮮なハモを買って食べた昨晩。鮮度の落ちる街のハモより何倍も元気な今朝。実は食いしん坊だから田舎暮らしを選んだ。 pic.twitter.com/usz4xuB4yr
— ふーちゃん♨️温泉おたくのち田舎移住 (@fuuchannext) July 23, 2021
はやくも秋の味覚栗を収穫して栗ごはんに
「おーい栗とりに来いよ!」2時間前に地域の先輩から電話があり、はやくもくりの収穫に。おすそ分け用にもたくさんとってきた。田舎暮らしや自然を楽しむって、こういう小さな積み重ねなのかな。もっとどん欲に初めての秋を楽しみたい。夫婦でこういう時間を取れるのも幸せ。明日食べると もっと幸せ。 pic.twitter.com/CUbs74oTrF
— ふーちゃん♨️温泉おたくのち田舎移住 (@fuuchannext) September 1, 2021
海産物が豊かな土地柄 スーパーの鮮魚も種類が豊富で安い
にぎり寿司のパックが298円。食材ひとつとっても田舎はぶち(とても)安かったり、逆にそうでないものもある。都会がこうだったというより、田舎の店をよく知って生活全体のコストを抑えて豊かな食生活をしたいだけ。準備を進めている家庭菜園もそのひとつ。ぶち考えんでもええけどイメージは大切。 pic.twitter.com/C4TD0ULxfd
— ふーちゃん♨️温泉おたくのち田舎移住 (@fuuchannext) August 30, 2021
これ実は…水族館でよく見かけるアカエイなんです…刺身で食べるのは人生初めて…都会では決まった魚しか見かけなかったけど…瀬戸内の田舎にくるといろんなサカナが幸せにいただける。 pic.twitter.com/YAMPXPpCPH
— ふーちゃん♨️温泉おたくのち田舎移住 (@fuuchannext) August 20, 2021
残念な漁業権による海藻や貝類の採取禁止や失われる食文化
室積地区の女性グループや移住者による活性化に期待
自宅近くの海は、岩場で海藻や貝類が豊富ですが、漁業権の問題で、取ることができません。
たまに、採取している人をみかけますが、保安庁などに発見されたら、罰金などの罪に問われます。
昔は自由に子どもや大人が海や磯で楽しむ環境でした。
「海岸は漁師だけのものなのか」と思ってしまうとともに、移住して一番残念な出来事でもありました。
光市室積地区は、瀬戸内海沿岸では珍しく埋め立てや開発が行われなかったため、貴重で豊かな自然環境が残った反面、人口減少に悩まされています。
現在人口が8千人以上いるのですが、最盛期は1万6千人いたと聞きます。
和菓子屋や醤油屋など古くから地元で愛された店が途絶えてしまっています。
ただ、世の中が大きく変わってきている昨今です。移住者や女性グループなどが次々、新しいサービスで街を盛り上げています。
微力ながら何か役立てればと考える日々です。