移住者の話を聞くと、都会の仕事を退職し、無職になって移住先が決まる人が多いのも現実です。
僕も退職後、3か月間移住先が決まらず、辛い日々を過ごしました。
今回は、経験をもとに、退職前後にやっておくべき保険や通信費などの節約や、クレジットカードの契約、ハローワーク、国民年金の減免手続きなどを解説します。
目次
無職になる前に移住先と仕事が決まるのがベスト
在職中に、情報収集して地方や田舎に足を運び、移住先と仕事が決まったあとに、都会の仕事を退職するのがベストです。
僕ら夫婦もその手順を踏みたかったのですが、ブラック企業で連休がとれず、「お試し移住」ができませんでした。
実際、田舎暮らしすると、思うようにならないことがたくさんあります。
今振り返ると、田舎移住は、いろいろな準備がいるので、失業期間があって良かったと思います。

退職前にやるべきこと①:「1年分の貯金」をためる
移住相談の時に、「1年分の生活費」があれば良いと言われたのを覚えています。
ただ、独身または子どもの人数など、家族の状況によって変わってくると思います。
実際移住してみると、田舎は人手不足で求人も十分あるので、健康な体があればそこまで必要ないと思います。
田舎の人と同じ目線を手に入れ、同じような暮らしを目指すことが大切です。
退職前にやるべきこと②:生活費を節約する
退職前には、保険、通信費など生活費の見直しが必要です。
保険の見直しについては、プロのファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのも良い方法です。
『みんなの生命保険アドバイザー』では、全国無料で、FPが保険の相談に乗ってくれます。
対面もしくはオンラインで無料面談ができます。
通信費の見直しについては、携帯電話からはじめましょう。
通信費は夫婦で、月10,000円以上節約しました。
その方法は⇩下の記事で紹介しています。

退職前にやるべきこと③:クレジットカードをつくりポイント活用する
移住直後は、基本的に収入が下がります。
なので、移住前からお金の対策を考える必要があります。
生活費の対策としては、ポイントの活用「ポイ活」があります。
我が家も、クレジットカードを利用したポイントの恩恵を受けています。
退職後、特に無職やフリーランスだと、クレジットカードの審査に受からない可能性が高くなります。
なので、移住先で、引落し口座含めて、便利かつポイント活用できるクレジットカード
を退職前に準備しておくべきです。
登録口座は、全国各地の田舎まで窓口やATMが設置されているゆうちょ銀行が便利です。
退職後すぐやるべきこと①:失業保険や移住支援金などの制度を活用する
退職後すぐやるべきなのは、ハローワークに行き、失業保険の手続きをすることです。
失業保険の受給資格は「退職以前の2年以内に雇用保険の加入期間が通算12ヶ月以上あること」です。
失業保険の支給対象期間になるまで、自己都合退職だと「離職票」をハローワークに提出して2か月と7日かかるからです。
就業先から1日も早く「離職票」を受け取るよう、催促しましょう。
失業保険のほか、再就職手当、就業促進定着手当なども対象として考えられます。
地方での起業や東京圏からUIJターンにより起業・就業をする方に「移住就業支援金」の制度があります。
東京圏からの移住では、単身60万円、2人以上の世帯で100万円が支給される可能性があります。
2021年からは、テレワークで今の仕事を続けつつ地方に移住した方々や関係人口の要件を満たした人も対象となっています。
空き家バンクに登録された物件に移住する場合は、自治体ごとに「空き家改修補助金」などもあります。

退職後すぐやるべきこと②:国民年金の減免手続きをする
退職前に、勤務先から健康保険の案内があります。
職場の健康保険組合で任意継続するか、国民健康保険に加入するかのどちらかです。
意外と見落とす人が多いのが、国民年金保険料の免除制度です。
サラリーマンは、厚生年金と国民年金の両方に加入しています。
自営業者も必須の国民年金は、加入が義務付けられていますが、無職や病気で働けない場合は減免(減額)制度があります。
2021年1月の退職後すぐ手続き、転職までの5か月間、国民年金の支払い額が免除されました。
減免率は4分の1、2分の1、4分の3、全額のいずれかになります。
退職後すぐやるべきこと②:初期費用・負担が少ない賃貸物件を探す
無職になってしまうと、残念ながら、不動産の賃貸物件の家賃保証会社の審査に落ちやすくなります。
不動産管理会社に勤めた経験でいうと、無職だと、数百万円単位の預金残高がある通帳を一緒に審査に提出するか、次の勤務先が決まっているなどの条件が求められます。
解決策としては、在職中のほかの家族名で申し込んだり、保証会社の審査の必要がない物件や公営住宅に入居する方法などがあります。

退職後すぐやるべきこと③:今後の就職・副業収入につながる自己啓発の強化
退職後、すぐにWebライティングとブログの運営をはじめ、古民家再生の手伝いもしました。
田舎暮らしををはじめて1年がたち、まだまだですが、田舎で使う小遣いくらいの収入にはなってきます。
無職の間に与えられるのは、時間です。
そして、田舎移住で解決できない問題になってしまうのは、「お金」か「人間関係」です。
そうならないように、時間を副業を育てたり、資格の取得を行い、将来の収入につなげることが、あなたの未来を助けます。
