泉質を重視する温泉おたくからは、「温泉不毛の地」とまで言われる広島県の温泉。
塩素消毒による塩素臭をはっきり感じる循環型浴槽が大半を占めるのが理由です。
広島でお気に入りのおすすめ日帰り温泉施設を紹介します。
コロナ禍ですので現時点の営業については、ご確認をお願いいたします。
目次
広島の日帰り温泉①湯来温泉湯元貸切露天風呂 (広島市佐伯区)
クラウドファンディングで復活した源泉かけ流しの貸し切り露天風呂
2019年にクラウドファンディングによって20年ぶりに「貸切風呂」として復活しました。
湯来温泉の活性化や外国人を含めた観光客の増加を目指す地元の熱意が実りました。
男性6人が入れる檜風呂と広く開放感な空間。
源泉かけ流しの温泉は鮮度も良く、お湯を楽しめます。
脱衣場、トイレも風呂内に兼ね備えます。
夏はホタル、シャワークライミングやトレッキングのデイツアーと組み合わせて楽しめます。
○住所 広島市佐伯区湯来町大字多田2667
○電話 0829-40-6016
○営業時間 10:00〜17:00(予約が必要)
○入浴料金 1回3,000円
(4名様まで:追加料金支払で最大で6名様まで同時入浴可)
○HP https://yuki-yumoto.com/
広島の日帰り温泉②:広島北ホテル(北広島町)
名水で有名な地 乳酸菌風呂に特徴
日本の名水100選にも選ばれた「よみがえりの水」
を代表とする名水の町として有名な北広島町。
そんな北広島町で人気の日帰り温泉が広島北ホテルです。
日帰り入浴可能なホテルです。
ホテルならではの広い浴槽、ガラス越しには緑があふれ
リラックスさせてもらえます。
井戸水をためた、水風呂、珍しい乳酸菌風呂は、
柔らかい皮膚への刺激を楽しめます。
入浴を終えた後は、美味しい水を飲んで、
老廃物をしっかり出したくなるものこの温泉ならではです。
電話 0826−73−0011
営業時間 11:30〜20:00(定休日なし)
料金 平日 大人750円 小人300円 休日 大人1000円 小人500円HP http://www.h-kitahotel.jp/
広島の日帰り温泉③:神石高原温泉(神石高原町)
広島県内トップクラスの泉質 硫黄臭も
地元で長年使用されていなかった源泉を
地元の有志が組合を設立して、
クラウドファンディングを利用し
2018年にオープンさせました。
特徴はなんといっても泉質の良さで県内でもトップクラスです。
放射能泉でPHが10を超える温泉は、全国でも珍しくとにかくヌルヌルスベスベするのが特徴。
白濁したお湯、硫黄臭と組み合わさって
「美しいお湯」という表現がぴったりです。
廃校となった小学校跡地に建てられ「学校食堂」を併設しています。
湯上がり後は、高原の風に癒やされた後、懐かしい「給食室」地産地消のお肉や野菜に
舌鼓を打ち大満足でした。
住所 広島県神石郡神石高原町井関1282
電話 0847-85-3553
営業時間 10:00〜21:00
入浴料金 850円
広島の日帰り温泉④:湯の山温泉館(広島市佐伯区)
アクセス良く4メートルの打たせ湯も特徴
湯の山温泉館は、地上4メートルからの冷泉による打たせ湯が特徴です。
打たせ湯と室内の加温浴槽を行き来する温冷交互浴は、
季節を問わず気持ちがよく、
今流行りのテントサウナに近い感覚とも言えます。
体のメンテナンスや疲労回復に訪れる
常連客が後をたちません。
江戸時代に広島藩主浅野家の湯治場であった由緒ある温泉です。
山沿いの木漏れ日あふれる敷地内の神社や足湯でマイナスイオンがたっぷりです。
日常湯にしている地元住民とのふれあいができることも特徴です。
宿泊はこちら⇓
湯の山温泉
○住所 広島市佐伯区湯来町大字和田471
○電話 0829-83-0802
○営業時間 9:00〜21:00
○入浴料金 大人(12歳以上)380円 子供(4歳以上12歳未満)150円
○HP https://www.yuki-lodge.jp/yunoyamaonsenkan.html
広島の日帰り温泉⑤:鶴の湯(呉市)
呉市阿賀にある広島を代表する温泉銭湯
呉市・鶴乃湯。安芸阿賀駅最寄り温泉銭湯。フロント式。近年の改装済みでとても綺麗な浴室。熱め深に椅子あり電気2つ・浅にバイブラ・強力打たせ湯・ぬるめ薬湯・冷水風呂・サウナ。午前中から営業。午後の早い時間に入浴も賑わってました。脱衣所の大きなテレビには広島の中継に見入る常連さん。 pic.twitter.com/owArtPeXOn
— 日々ノ (@hibiyu1010) June 12, 2019
歴史ある港町呉を代表する「温泉銭湯」が鶴の湯です。
広島県内の温泉の多くを占める放射能の冷泉を薪で沸かして
営業しており、銭湯ながら温泉を味わえます。
住宅街にあり、地元のお客様が多くを占め、愛される銭湯であることが伝わってきます。
主浴槽のほか打たせ湯、寝湯、薬湯、スチームサウナもあります。
温泉と銭湯が同時に味わえる贅沢な温泉です。
住所 広島県呉市阿賀北8丁目3-17
電話 0823−71−8156
営業時間 11:00〜23:30(定休日なし)
料金 大人(12歳以上)430円 中人(6歳~12歳)150円 小人(未就学児)70円
HP なし
広島の日帰り温泉⑥:はらだの湯(広島県尾道市)
2021年12月 「原田温泉ゆうじんの湯」が再オープン!
尾道で人気の薪で沸かす源泉かけ流し温泉
観光や移住先として
広く人気のある尾道でオススメの温泉です。
山間の小じんまりした温泉ながら、
源泉かけ流しの内湯
露天風呂、源泉風呂があります。
薪で沸かす煙も
風情もこの温泉の楽しみの一つ。
昔は「広島の秘湯」的な温泉でしたが、
SNS全盛の時代である今は、県内外から「温泉好き」が集う場所に。
少しでも入浴者の少ない時間を狙っていくのが、この温泉を楽しむコツかもしれません。
はらだの湯
広島の日帰り温泉⑦:篠原温泉高尾の湯(庄原市)
「高尾の湯」、
道後山から備後落合方面へ向かう途上、国道314号線沿いに所在する温泉。
かつては「篠原旅館」の名で旅館業も営まれていたそうで。#202012旅納め pic.twitter.com/q62Mi4hdFZ— 壊れかけのRadio (@k_radio6924) December 12, 2020
庄原市西城に残る源泉風呂の秘湯
広島の「秘湯」と言える温泉が
篠原温泉高尾の湯です。
島根や鳥取県との県境に近い山深い場所で
民家のようなたたずまいで、ぽつんとあります。
明るいおばあちゃんが、一人で切り盛り。
入湯前後は、こたつでおしゃべりしながら
お茶を飲んでのんびりとできます。
お湯の良さも県内指折りで、
放射能泉でとても良く温まるのが特徴です。
川沿いにあり、川のせせらぎを聴きながら入る
「転地効果抜群」のお湯です。
遠方にはなりますので、備北丘陵公園や帝釈峡など
庄原市の観光スポットと一緒に訪ねてみるのが良いかもしれません。
住所 広島県庄原市西城町高尾52
電話 090-5265-7930
営業時間 9:00〜17:00(火曜、金曜日定休)
料金 大人500円 小人300円
HP なし
広島の日帰り温泉⑧:月が瀬温泉(安芸太田町)
安芸太田町【月ヶ瀬温泉】温泉や食事の提供、土産物の販売だけでなく、福祉事業所としての機能も併せ持っており、地元の障害者の働く場にもなっています。古い旅館を改装した施設には食堂や談話スペース、天然温泉も備えられています。#安芸太田町 #月ヶ瀬温泉 pic.twitter.com/edyN1mNUsf
— 広島県観光連盟(HIT) (@kanko_hiroshima) August 25, 2020
コニュニティ再生 加計にできた「新時代の温泉」
2020年に過疎地における「地域コミュニティ再生の場」として、
新しく掘削して、オープンした温泉です。
旧加計町の中心部にあり、
地元の住民、学生が参加して
アットホームなイベントが頻繁に行われています。
地域の温泉に老若男女集まり
心の距離を近くして過ごしたいとの
コンセプトがあります。
アルカリ単純温泉の泉質は
PHが9.7と高く、ツルツルした浴感が特徴です。
住所 広島県山県郡安芸太田町加計3505-2
電話 0826-22-6666
営業時間 11:00〜21:00
入浴料金 大人450円 小人250円
HP FBあり
【番外編】炭酸泉の源泉を求めて〜広島県三次市君田の沓ヶ原の記憶〜
夏の午後。
以前から知っていた広島県内では希少な炭酸泉の源泉が自噴している場所を求めて、車を県北の三次(みよし)に走らせた。
広島市の自宅からは、高速を使っても2時間近くかかる山中を目指す。
県北部の6つの市町村が合併した三次市の旧君田村内にある沓が原(くつがはら)という場所だ。だいたいの場所しか分かっていない。
なんとなくの場所に近づくと、近くに釣り堀をみつけ、そこで聞き込みをすることに。
ヤマメを釣りながら、年配の男性に源泉のことを聞くと、「連れて行ってあげよう」と言ってくれ、好意に甘えることにした。
自噴して茶色くなる炭酸泉の泡付きの源泉に感動
着いた場所は、道路に面しており、少しではあるが(分1~2リットル)茶色の炭酸泉がホースから流れ出ている。
すぐに飲泉すると、島根の三瓶(さんべ)と同じ炭酸泉の味がして納得した。
以前読んだ温泉雑誌に「三瓶~君田ライン」と記載があったことを覚えていた。
広島県内にもなみなみと炭酸泉があふれる事実に感動した。
50年ほど前までは、沓が原温泉という、温泉旅館が経営されていたそうで、周囲を見渡すと、コンクリートなどそのなごりがある場所がいくつが見受けられる。
小さな温泉だったことが分かる、少しの面影と歴史を、地元の方に好意で説明していただいた。
そして、現在も自噴するわずかな源泉を飲泉し、過去を想像しながら、未来が創造できればとおぼろげに考えた。
歴史に疎い自分が、こんなに歴史を感じたのは珍しくもあった。
老人によると、このあたりは、炭酸泉の源泉は掘れば出てくるであろうとのことだったが、量が少ないとのことだった。
現在、近隣には君田温泉森の泉が営業しているが、残念ながら循環・塩素消毒の湯で、源泉の魅力を感じることができない。
その後、三次のとあるワークショップで、この源泉を用いた旅館の再生を提案した。
そのワークショップに行けなくなり、まだアイデアは眠ったままだが、いつか、形にしたいという夢をひそかに温めている。