「会社員として苦しいので、新しい仕事や人生を検討したい」
「子育てと仕事のバランスをとるため在宅で独立して働きたい」
2018年から政府の働き方改革の一環で副業が解禁され、個人事業主として独立して成功する人が増えています。
本記事では、同世代の個人事業主から学んだ起業で知っておくべき注意点や、失敗の少ない仕事・副業を紹介します。
目次
40代から仕事で独立するために整理したい3つのこと
40代からの独立で分かっておきたいポイントは、以下の3つ。
将来の体力低下や家族環境の変化など、起こりうる可能性を想定しておくことが大切です。
1-1.家族の同意があるか
独立・起業する初期段階で大切なのは、家族の同意。
同意なき起業は、場合によって、人間関係を壊します。
思いや方針を伝えて理解してもらい、トラブルなど困ったときなどに助けてもらえる状況を作っておくことが大切です。
1-2.一人で打開する気概はあるか
会社員と違って、独立すると、簡単に周囲に助けてもらえません。
日々の行き詰まったことや、ビジネスの困難にも基本一人で克服するメンタルやマインドが必要。
自分のやりたいことがやれる反面、うまくいかなかった時の、金銭的精神的な苦しさを乗り越えられるタフさが求められます。
1-3.何で起業を目指すか
独立を成功させる上で、一番大事なのは、「何で起業するか」です。
流行などによる需要や将来性も大切ですが、「あなたならでは」の経験値や適性を生かすことを意識しましょう。
【起業する職種を選ぶポイント】
■経験やノウハウを活かせるか
■好きな仕事か
■長く続けられる仕事か
ほかにも、自身の特徴や嗜好をよく理解しておきたいところです。
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40代からの独立で失敗しないために優先したい条件
独立起業では、何の仕事を選ぶかが最も重要です。
「子どもや住宅ローンのことを考えると、独立起業のリスクはとれない」と頭をよぎる人が
多くいます。
ただ近年は、大手企業に勤めながら、勤務時間外の副業で実績を積み、独立を実現する人が急増しています。
リスクを抑えながら、副業から小さくはじめることが、将来の成功につながります。
2-1.低予算ではじめられる
個人事業主として開業したものの、 1〜3年程度で事業を継続できないケースも筆者が地方でみてきた現実です。
個人事業主が起業から1年経過後に存続している事業の割合は 60%程度とのデータもあります。
特に最初は、失敗したときも考慮しながら、「低コストでできる仕事で経験を積む」と考えるぐらいがいいでしょう。
2-2.個人ではじめられる
親しい人との共同経営は、たとえ仲が良く信用があっても、意見の相違から人間関係に亀裂が入るなどうまくいかないことが多いです。
「友人は感情の世界、ビジネスは理性の世界」
まったく別の世界なのです。
リスクが低くとったうえで、自分にすべての権限がある「個人ではじめられる仕事」のほうが、難易度がはるかに低いのです。
2-3.「好きなこと×得意なこと」を選ぶ
男性である私が20年のサラリーマン生活を辞めると決めて、最初に選んだのは、Webライティングの仕事です。
正直、人に得意といえるほどではありませんでしたが、自分で一番得意なのが「書くこと」でした。
独立するための手順と方法
独立や起業は、いうまでもなく「ビジネス」です。
「どこで、どのような方法で」も重要な要素です。
オンラインやSNSを活用したビジネスも増えてきたなかで、成功できる可能性が高いビジネスや取り組み方を紹介します。
3-1.場所が違えば大きく変わるビジネス環境
起業する職種を選ぶ際は、地域の競合の情報や将来の需要予測を調べることが重要です。
例えば、地元の商売人を相手にしたチラシ作成などのニッチなサービスの場合、すでに実力とシェアの高いフリーランスがいれば、その地域では生業として成立しづらいでしょう。
その場合、オンラインや遠方で仕事の受注を目指さなくてはいけなくなります。
場所の選択も、独立成功の鍵を握ります。
住む地域によって、稼げる金額や生活にかかるコストは大きく違ってきます。
そしてAI(人工知能)の進展で、人に頼まなくても個人で出来る仕事が増えています。
将来、AIにとって変わられないかもよく考えたい指標です。
3-2.独立する方法を決める(個人事業主・フランチャイズ・事業承継)
引用:PRTIMES
独立の方法としては、
■個人事業主で独立する
■フランチャイズに加盟する
■事業承継する
があります。
地方で多くの起業者を見てきた立場で言えば、個人事業主での独立を目指すのがおすすめです。
個人で責任が取れる範囲で、事業の立ち上げをめざせるからです。
フランチャイズへの加盟は、いきなり独立をする形となる上、資金調達やロイヤリティの支払いも伴い、起業経験もない場合は失敗や後悔の可能性が高いといえます。
事業承継は、「起業には興味があるが、自力で事業を興す自信がない」人におすすめです。
地方の深刻な後継者不足により、「黒字なのに廃業危機」な企業が全国で数十万社あるといわれます。
帝国データバンクが発表する『全国後継者不在調査』では、2021年の全国全業種266,000社の内、61.5%の経営者が後継者は「いない」、または「未定」と回答しています。
職種によっては、独立するために専門性が求められるため、必要なスキルや資格を身につける必要があります。
必要なスキルを身につけるのに時間がかかる場合は、計画的に時間を確保しましょう。
3-3.40〜50代から独立するためのおすすめは副業から
はじめての副業や起業は、成功率が高くありません。
いくつかチャレンジしていくなかで、ノウハウを学び成功をつかむ人が多いのが実際です。
なので、小さな副業からチャレンジしていくことが「王道」といえます。
40代で独立を検討している20〜30代は、経験を積むために独立したい業界、職種に転職したり、副業で経験を積むのがおすすめです。
40代から独立できる仕事7選【女性向け職種・資格を中心に紹介】
40代の筆者が、地方で副業や起業に取り組む人をみたなかで、1人で始めるのに適した「はじめての副業や資格」を7つ紹介します。
「子育てと仕事を両立したい」
「主婦なので在宅中心で取り組みたい」
といった女性の起業希望者が多い現状を踏まえ、現職のまま空いた時間や休日に副業できる仕事 からスタートし、将来、独立できる仕事を選びました。
4-1.家事代行サービス
家事代行サービスとは、「掃除や料理などの家事をプロが代行する」サービスです。
洗濯、買い物など日常の家事の代行の依頼を受け、お宅に伺って家事を代行します。
料金は、基本「時間単価×依頼時間」で成立。
サービス会社に登録後、打診を受け、自分が働ける空いた時間に依頼を受けれるため、家事に慣れた女性が副業としてはじめるのに向いています。
【人気の家事代行サービス】
サービス名 | 特徴 |
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パソナライフケア | 東証一部上場パソナグループの家事代行。スタッフ研修に力を入れており、数回にわたる時給付きの研修後を行う。整理収納、シニアサポート、留守宅管理なども行っている。 |
CaSy(カジー) | 指名制度、昇給制度など高時給が売り。12,000人以上が登録しており、未経験者のフォロー体制にも力を入れている。業務委託契約では時給1,500円以上。 |
パソナライフケアは、家事代行サービス「家ゴト」を運営。
掃除や、家事だけでなく、ベビー・キッズシッターやシニアサポート、ハウスクリーニングなど総合的な「家のサポート」を行っています。
50〜60代でも家事経験を生かせ、現役のうちは一生出来る仕事です。
30〜40代で扶養内で働く人も多く、直接感謝の言葉をもらえるやりがいある仕事です。
家事経験が生かせる
4-2.Webライター
自宅で副業0→1を実現する手段として、Webライターを挙げるサイトが多く、筆者自身も経験からおすすめしたいのが、Webライターです。
【初心者向けのクラウドソーシングサイト】
サービス名 | 特徴 |
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クラウドワークス | 業界No.1ユーザー数300万人のオンラインお仕事マッチングサイト。ホームページ制作・デザイナー・ライティング・ロゴ制作・オンライン事務など仕事の種類は200種類以上。単発案件から長期案件まで登録情報に応じて、案件の紹介が豊富。 |
Anycrew | エンジニアやデザイナー、マーケターなどIT系の幅広い職種の案件が掲載。リモートOKの案件や週1回〜できる柔軟な案件が豊富。受発注先の人脈を見える化することで信頼性を担保。 |
Bizseek | 業界内最安といわれる手数料。副業を探している方 、おこづかい稼ぎ、クラウドワークスなどの大手サイトで申し込みしても仕事を獲得できない初心者向けの案件多数。 |
近年は、OpenAIが開発したチャットボット「ChatGPT」などを使って、文章のたたき台や構成作成、校閲などもできるため、Webライターをはじめやすい環境が整っています。
本格的に稼ぐには、オンラインスクールで、一定のノウハウやスキルをつけてから、案件を獲得すると効率的です。
登録数480万人以上・国内最大
【人気のWebライティングスクール】
Writing Hacks | 高単価で仕事が取れるライターを目指す講座。動画や添削を含めて指導があり、オンラインで完結。無期限に質問もでき、競合のスクールと比べて値段も安い。89,800円 |
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あなたのライターキャリア講座 | 編集プロダクションが運営。取材の現場で得たノウハウを詰め込んだカリキュラムや添削指導が好評。セルフコース49,800円スタンダードコース99,800円(料金は2023年9月現在) |
動画学習で高単価ライターをめざす
4-3.SNS運用
企業や個人事業主のかわりに行うSNS運用代行の仕事では、InstagramやTiktokでの画像や動画制作で需要が伸びています。
個人でのSNSアカウント運用や、オンラインのWebマーケティングスクールでスキルを磨いてから、副業で稼ぐことをおすすめします。
副業から独立を実現する人が多くいます。
【未経験からSNS運用が学べるスクール】
サービス名 | 特徴 |
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Withマーケ | Webマーケティング全般が学べるオンラインスクール。月額制(税込5,478円)をとっており、初期費用のハードルが低い。400本以上の動画と添削、オンライン学習会やリアルイベントなどサポートが充実した初心者向けのスクール。動画学習コース入会金(税込49,500円)、徹底サポートコース入会金(99,000円) |
SHElikes | Webマーケティング、ライティング、動画編集など38のコースからパソコン1つで働けるクリエイティブスキルが学べる女性向けのキャリアスクール。入会金162,800円(税込)ライトコース月額8,984円(税込)スタンダードコース13,567円(税込) |
「Withマーケ」には、私自身、入会して、1年半以上学んでいます。
ほかのスクールより低コストで入会、学習できるのが特徴。
動画視聴だけでなく、学習相談や記事添削、オンライン学習会などサポートも充実しています。
ブログやSNSスキルをつけて稼ぐ
「SHElikes」は、累計入会者が6万人を超える、女性向けのキャリアアップスクールです。
Webマーケティング全般の38コースを無制限で視聴可能。
学習計画やキャリアプランを考えるコーチングもあり、女性が安心して受講できる環境を整えています。
まずは無料の体験レッスンに参加して、スクールの雰囲気や講師のカウンセリングを受けてみてはいかかでしょうか。
女性目線のサービスが充実
4-4.民泊・レンタルスペース運営
コロナ規制が緩和され、インバウンドの拡大中で需要が拡大の一途なのが民泊です。
国も補助金などの対策で力を入れており、将来性も有望。
一定の初期費用がいるため、地方では貯金があり、会社員生活に見切りをつけたい40〜50代の起業者が増えています。
人口減により増える空きテナントを活用したレンタルスペースも、同様のノウハウで、民泊と同様に選ぶ人が増えています。
物件を1件賃貸ではじめ、初期費用を抑えて副業で取り組むことができます。
件数を増やし、「民泊大家」として独立する人が増えています。
具体的なノウハウについては、⇓の本で詳しく読めます。
4-5.イラストレーター・Webデザイナー
チラシや名刺、POPなどオリジナルな世界観を含んだイラストを書くことで収入を得るイラストレーター。
企業や個人から依頼を受けてWebサイトを作るWebデザイナーも合わせて、個人事業主の増加から、今後も需要の増加が見込まれます。
女性の割合が高い仕事ですが、近年は、Web3.0の世代で、IT技術を活用する男性のデジタルクリエイターも増えています。
【Webデザイナー向けのスクール】
スクール名 | 特徴 |
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Cucua | 未経験から選ばれるWEBデザイナーを目指すスクール。月額16,500円で学び放題である点や、転職や案件獲得サポートがある点が受講生に好評。交流会や合宿など会員同士の交流を促す。入会金162,800円 (税込) 月額16,500円(税込) |
Wannabe Academy | 広告代理店が運営。実務経験が積めるスクール。受講後に5万円の副業案件獲得補償制度がある。受講期間3か月、最大5か月のサポート期間で336,000円(税込)。分割払いも可。 |
Webデザイナーの領域に強いWebマーケティングスクールとして「Cucua」や「Wannabe Academy」があります。
ともに、質問無制限であったり、案件獲得サービスがあったりサービスが充実しています。
初期費用はかかりますが、副業から独立するうえで、「はじめての案件獲得」は大きな壁です。
そこの障壁を取り除いてくれるスクールは魅力的です。
まずは、無料のオンライン説明会に参加して、適性があるか、学ぶべきか考えてみましょう。
未経験からWebデザイナーに
4-6.セミナー・講師業【資格を生かす】
女性が開業する主な職種の一つに「セミナー・講師業」があります。
料理や美容、ダイエット、片付けなど得意分野を生かしたセミナーや講座を行い、稼ぐ仕事です。
Zoomを使ったオンラインでサービスできるため、SNSを活用して遠方のお客様を確保することも可能。
資格の有無などの専門性や、マーケティングが顧客を確保するポイントとなっています。
セミナー・講師業におすすめの資格を3つ紹介します。
FP技能士(ファイナンシャルプランナー)
ファイナンシャルプランナー(FP)は、個人や家族のお金に関わる分野について、トータルなアドバイスを行い、資金目標の管理を支援する専門家です。
政府がNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)に代表されるように、国民に投資・運用を促す時代です。
年金や保険、税金、金融資産、不動産などお金に関する知識、サポートの需要が高まっています。
【FP技能検定3級の概要】
資格難易度 | ★★☆☆☆ |
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資格発行元 | 国家資格 |
受験費用 | 学科試験3,000円 実技試験6,000円 |
学習時間 | 40~80時間 |
推定年収 | 300~500万円 |
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ネイリスト技能検定
ネイリスト技能検定は、ネイルの正しい技術と知識の向上を目的とした資格です。
日本へのインバウンド旅行客にも人気で、今後の需要増も期待できます。
1990年にはじまって以来、受験者は95万人を超えました。
【ネイリスト技能検定(3級)の概要】
資格難易度 | ★★☆☆☆ |
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資格発行元 | 日本ネイリスト検定試験センター |
受験費用 | 6,800円 |
学習時間 | 1~3か月 |
合格率 | 80%程度 |
アガルートアカデミーのオンライン通信講座では、オンラインで個人レッスンの実技対策まであり、在宅で安心して受講できます。
在宅で資格取得
ドローン(UASLevel2技能認証)
ドローンのビジネスチャンスが拡大しています。
ドローンは、複数の回転するプロペラを持つ無人飛行機のこと。
2022年12月から、従来の民間資格に加え、操縦者の技能証明についての国家資格がスタートしました。
現在、ドローンを飛ばすのに資格は必要ありませんが、仕事に飛ばすには資格や技術認証が必要です。
【ドローンの資格取得の概要】
資格難易度 | ★★☆☆☆ |
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資格発行元 | スカイファイト |
受講・受験費用 | 20,000~200,000円程度(通学・通信などで差が大きい) |
学習時間 | 1~3か月 |
合格率 | 不明 |
座学から実技の試験対策までの実践的なカリキュラムを在宅で受講できます。
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4-7.軽貨物ドライバー
軽貨物ドライバーは、2024年4月からトラックドライバーの残業時間の上限規制による「物流の2024年問題」により、需要増加が見込まれる職種です。
軽量荷物の運搬の軽貨物ドライバーは、軽自動車での近隣の配達のため、女性のなり手が増えています。
パートなどで雇用されて軽貨物ドライバーをはじめることも可能ですし、軽自動車をリースや購入し、独立して事業を行うこともできます。
これまでは、きつい仕事といわれましたが、法規制などにより労働者に合わせた労働環境ができつつあります。
普通自動車免許があれば、男性・女性問わず、40代から一生出来る仕事です。
運転が好きであれば、なおさら良いでしょう。
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【まとめ】どの仕事がよいか迷ったらプロに相談したい
本記事では、40代で独立を検討している人向けに、小さく副業からはじめる方法を中心に解説してきました。
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