上津井(かんづい)温泉「森の銀座」。島根県江津市の山の中にある自治組織が運営する共同湯です。
土日の午後のみ、地元の方が交代で当番して営業しています。
16年前に廃業した温泉の源泉を引き継ぎ、補助金や寄付金で新しく建てた施設で運営しています。
冷泉である源泉に、水を沸かしたお湯を合わせた風呂は、褐色のお湯ならではの「湯力」とまろやかさが特徴です。
広島県人からみれば、島根ならではの泉質で源泉かけ流しです。
1回の入浴の予定でしたが、「せっかく遠くからいらしてるので、もう一回入って帰ってください」との好意をいただき感謝です。
2回入浴して帰りましたが、夜まで体が火照り続けた感覚が特に記憶に残ります。
温泉の源泉を地域で継承して運営した心意気に感動
建物には、200件以上にもわたる、金銭だけでなく、用地、源泉、井戸水から、やかん、花器といった細かな寄贈までプレートで掲示してあります。
「森の銀座」という名前にも、源泉を引き継いで自治運営につなげた方々の心意気を強く感じました。
昨日、現地を訪れる際に、同じような、また個性的な運営をしている共同湯や事例がないか少し調べましたが、過疎などで、廃業しているものしかみつからなかったのが残念です。
残念ながら現在(2022年3月現在)は、コロナ禍のため、臨時休業中です。
営業が再開され、1年でも、1カ月でも長く続いてほしいと願ってやまない温泉のひとつです。
住所 島根県江津市松川町上津井84
電話 0855-57-0570
営業時間 14時〜19時(土日のみ)2021年4月現在休業中
HP なし(facebookページあり)


