
山口県周防大島のお試し移住中の貴重な出会い
自給自足の移住者からの大切な学び
山口県の周防大島でのお試し移住も、残り数日となりました。
先日、自給自足の生活をする移住者のSさんに海水からの塩作りを見学させてもらう機会に恵まれました。
午前10時に伺うと、40リットルの海水が入った鉄釜に薪や乾いた竹をくべはじめていました。
海水から塩をつくるって…初体験…
3%を薪で8時間かけて炊き出す…
原料費は海水と薪だからコストゼロ…
時間を売るか…自ら作り出すか…
そこから見直すことが…必要な時が
今かもしれない… pic.twitter.com/hm2uNRHvVp— ふ ー ち ゃ ん♨️温泉と移住blog (@fuuchannext) February 24, 2021
海水からは約3.4%の塩が取れます。
午前10時に伺うと、40リットルの海水が入った鉄釜に、薪や乾いた竹をくべはじめていました。
この日は夕方5時過ぎまで8時間海水を蒸発させ続け、10%の4リットルになるところまで進みました。
Sさんは、農閑期の冬にこの作業を12回行い、1年で必要となる15キロの塩を確保しているそうです。
地方移住で見直すべき価値観と田舎暮らしの優先順位
「時間を売って生活するか。
100%自分の時間で自ら作り出すか。」
Sさんの言葉で印象に残った部分です。
もともとサラリーマンだったSさんは、5年前に瀬戸内海の周防大島に移住して、家族と自給自足の移住生活をはじめ、
米や野菜にとどまらず、魚を釣ったり、物々交換で獣肉を得たりしています。
仕事も限られる周防大島で田舎暮らしするためには、
「本当にどんな暮らしがしたいのか」「やりたいことを自ら発見し生業とする力」について夫婦で問いかけ、
その上で収入の柱になりうる可能性の芽を生み出す必要があることを痛感した2週間でした。
移住して5年間、自給自足の生活が忙しく、近隣の市町村までしか外出する機会も少なかったとのこと。
5周年の記念に家族で温泉で1泊したいとおっしゃり、「温泉おたく」の本領発揮で、山口県のおすすめ温泉を紹介しました。
苦労をお湯で癒やして喜んでもらえたらと願いながら、ご自宅を後にしました。


